懲りない家族旅行、自閉症児を連れて沖縄へ1~スケジュール編~
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沖縄リベンジ? 楽しい記憶の上書きに挑戦!
前回、初めて沖縄に行ったのは1月。
暖かく、海に入ることもできましたが、今回はしっかりと海水浴の準備をしていこうということで、この時期になりました。
…ま、寒い地域に住んでいる我々だからこその独特の発想だそうですが(笑)
結果として、2年弱での再訪となりました。
だからこそ、今度はうまく、楽しく過ごして帰ってきたいなと、準備に3か月かけました!
前回、初めて沖縄に行った時も、初日はこれと同じようなスケジュールを作りました。
それまで、飛行機に乗って行ったのがTDRだったので(2回行きました)、
「今度の行き先はディズニーじゃないよ!」ということと、
乗り継ぎ便を選んでいくので、「飛行機は一回乗って終わりじゃないよ」
ということを伝えるためでした。
お出かけが好き!な自閉っ子。だけど見通しは大事
お出かけが好きだし、楽しそうだし…と、旅行に連れ出すことに関して大きな心配はしていなかったのですが、最初の沖縄の時は、「見通しの立たないことへの不安」を感じていることがわかりました。
そっか、自閉症だもんね…
という当たり前のことに、改めて納得。
何日経ったのか、今どの段階で…と、目で見て確認できない不安感が伝わってきました。
本来なら、行き当たりばったりな、たらたらした旅が好き!なのですが、今回は、できる限り、予定を組みました。
ご飯を食べるところや、方法などもかなり考え込んで、予約を取ったりもしました。
後の問題は、お天気だけ!なくらいです(笑)
特にこの↑二日目の予定は、ボンズ念願の「海で泳ぐ!」だけの日に設定しました。
プールもあり、目の前がビーチのホテルですから、こっちも覚悟を決めて付き合うつもり。
ただ、海もプールもとんでもない!というような天気だったりした場合は…どうなるんだろう?
特に今年は10月になってから大きな台風が来ていましたしね。
一応、雨の場合はプールだよ、とか、この日はコンビニランチかカレー食べに行こうねなど、逃げ道を用意したスケジュールを伝えたつもりではあります。
旅先での展開は、自閉症じゃなくても、見通しが立たなくて心配もあります。
親が笑える展開だったとしても、ボンズはお先真っ暗!に感じるのかもしれないので、「よくわからない展開かもよ?」と伝えるだけでも、効果があるんじゃないかと信じて進みます!(笑)
ホテルを変えて観光へ…じゃあどこに帰るの?という不安
3日目の予定。
3日目は、最初のホテルをチェックアウトし、観光っぽいことをします。
友人にアイデアを借りつつ、
エリアを絞り、その中で行って見たいところ、やりたいことをピックアップし、時間なども考えて、まさに「旅のしおり」みたいなのが出来上がりました。
我ながら…笑っちゃうやら、自画自賛もしました。
これだけやれば!と思ったのですが、今回、ボンズにとって初めてのことがありました。
ホテルを変えます。
初めて飛行機に乗って出かけたTDRも、前回沖縄にきた時も、同じホテルに滞在しながら観光に出かけました。
今回は、荷物を全部持って、まるで帰宅?状態。
事前にスケジュールで、「別のホテルに行くよ」「お布団全部で4だよ(4泊という意味で使います)」ということは伝えていましたが、どの程度理解しているのかは全くの不明でした。
そしたら、やっぱり不安になったみたいですね。
スケジュール(視覚)で事前説明すれば全部OKなわけではなく、やっぱり初めての経験は不安なんですね。
「ひこーきしない?」「おんせん?」「おふとん、まだ?」
というボンズの確認の言葉に、
こちらもしつこく、根気強く、
「まだ帰らないよ」
「違うホテルに行くよ」
と、くり返し、くり返し答えていきます。
というか、それしかできませんでした。
↑3日目のスケジュールにかき氷のマークがあったのですが、
かき氷大好きなボンズ、やっぱりそこに一番にフォーカスしまして、
そこばっかり楽しみにしていました。
「そうか、お楽しみポイントがあるのも大事だ」
と、後から「飛行機の中でアイス食べようね」と描きこんだりもしました。
海を見たら飛び込みたい欲求と戦う自閉っ子
3日目はホテルを移動したので混乱もありましたが(日を追った話は後日詳しく…の予定)、
翌日は少し落ち着きました…が、またジュースやアイスはあるのか?の連続で、聞いている親もイライラしはじめました。
そして、意外と観光もできるんだななんて思う展開もあったのですが、
海を見るとやはり崩れました。
海を見たくて、波を感じたくて必死!なのを知ったからこその「旅先、ちゃっぽんできる沖縄」なんだけどなー。
1日フリーデーを作ったくらいじゃ満足しきれなかったのか、
この、沖縄のキレイな海を見たら飛び込みたくなるのか、
「船に乗せたい」
というパパの希望で来たビーチでも、海に入りたくて、入りたくて…。
待ち時間があったので、その間だけちょっとちゃっぽんできました。
そして、時間には靴を履いて…ということが、できたから今回無事に、全員が楽しんで、険悪になることなく(ギリギリ寸でのセーフと判定します!笑)帰ってこられたんですよ。
これは、間違いなく、ボンズ本人の成長ですね。
大好きな、楽しいことをよく我慢できました。
4日目のスケジュール。
この日の船も鍾乳洞も、実はボンズ怖かったみたいですけどね(笑)
そして、レンタカーを返却する段階になってトラブル発生。
食べられない、でも残したくないボンズの性格?が発覚
最終日、またほぼ丸1日かけて帰宅します。
でも、搭乗時間を待つことも、セキュリティを通過することも、落ち着いてできるようになってきたことがわかっていたし、
移動慣れとでもいうのか、次の展開がわかる!という落ち着きが出てきました。
ただ、到着が順調なら〇〇分、その後買い物に何分必要?とか、旅ならではの読めない展開がありましたので、
朝食バイキングから、「ランチ今のうち」時間がとっても近くて、
せっかくのA&W(ポテトが子どもたちのお気に入り)でも、あのボンズが!フードファイターボンズが食べられなかったんです。
でも行かずに帰るわけにいかないし…で入ったA&W。
オバサン、しっかりジッパー付きの袋持ってますから、お持ち帰りしましたよ(笑)。
それより!
袋に入れて持って帰る?と聞いた時の、ボンズのホッとした顔といったらなかったんですよ~~。
「食べたい、でも入らない。持って帰れるなら嬉しい」という気持ちが伝わってきて、ハハも嬉しかったです。
大好き…ジッパー付きの袋持ち歩くの♡
帰りの機内でまたアイスを食べ、帰りにお寿司などを買いにスーパーに寄って帰りました。
行くまでに、全日の予定をこうして決めて、プリントして本人に渡しました。
ボンズのために、わかりやすく伝えた準備は、他の人にも分かりやすい!
キョウダイも、そしてチチにも5日間の見通しがついて、
「自分はこうしたい」
「ここが楽しみだ」
などの意見を出し合ってから当日を迎えられたのは良かったです。
テーマ : 発達障害(自閉症、アスペルガー、LD、ADHD、発達遅滞)
ジャンル : 育児