『療育なんかいらない!』

Category : うちの本棚
久々に読んだ本の紹介です。
実はしばらく、療育、発達障害の本は読んでいませんでした。

なぜか?その理由がこの本を読んではっきりとわかったのがおもしろかったです。

さまざまな療育、発達障害育児の本を読むと、みなさん立派で、幼いうちから我が子と向き合い、全力で活動されています。

そういうのを見ると、自分は何もしてない、出遅れた、ここまでできない…と、勝手にコンプレックスを感じてしまうんです。

それがつらくてやめてしまっていました。


重度の自閉症児を育てながら、「療育なんかいらない!」ってどういうこと?



この本も、実は買っておきながら長いこと放置してました。
療育なんかいらないと言いつつ、なんか今までに知らない方法(療育)をやれば、自閉症が治るとか、問題行動が軽減するのに、知らないなんて~~と言われるのが嫌だったのです(笑)。

そしたら、違いました。
本当に、療育は不要とおっしゃってます(笑)




お子さんが自閉症とわかってから、アメリカに引っ越して療育を受けさせた筆者。

望ましい行動をしたらご褒美をあげるという日本でも有名な療育方法も、アメリカで公費で受けられるサポートは全て試し9年過ごしても、お子さんの自閉的行動は軽減されなかったそうです。

そして、きっとお子さんは動物のしつけのように扱われたことを屈辱的だと感じていただろうことに気づきました。

早期療育が叫ばれる昨今、一日でも早く、朝から晩まで、いろんな場面でフォローを入れてもらうことは、発達障害児を抱える親としては垂涎ものなのですが?

とにかくこれまで常識となりつつあった療育業界を、根底から見事にひっくり返してしまわれました。

私にはわかりませんが、でも、療育ママたちの妄信的なところには強い拒否感があり、気合いでガンを直したり、祈れば救われる的な世界に通じる空気感がとても嫌でした。

嫌悪感がありながらも、「やらなきゃ」「でもやってない」「自分はダメだ」的な気持ちからすっかりすくい上げてもらいました。


療育に効果があったかなかったか、いつ、どこでわかるか?



問題行動はスルー、望ましい行動でご褒美(強化子)を。
これまでは、これが常識だと思っていました。が、それは動物のしつけだと言われたら…

本人は意味があって、理由があってその行動をしているのに、「なぜ?」を無視してただ否定され、気持ちを無視したままご褒美与えられても「ふざけるな」と思ったでしょうね。

すごく失礼なことをしているのに、相手が大人、しかも自分の親だったら絶望的な気持ちになってしまったかもしれません。

でも、療育を受けたからこそ、この効果があったと思う人もいると思います。

例えば、ボンズは自分の排せつ物を壁やテレビに塗りまくった時期がありました。
当時は絶望的で、こんなことが一生続くのなら、このままの暮らしは続けられないと目の前が真っ暗になりました。

でも、今はやっていません。

トーマスの絵ばかりを描き続けたり、トムとジェリーのDVDばかりを見たり、ジブリシリーズの絵本を集めようとしたり、ボンズのブームはわかりやすく移ろっていきます。

著書の中でご子息のブームは3~6か月で移っていく。療育の効果で治ったわけではなく、たまたまタイミングがあったのでは?と。

ここも深く納得で、療育で息子が変わったのではなく、たとえ療育を受けていなくても、今の息子の姿があったのでは?と思ったようです。

なるほど。

我が家では、ボンズの月間スケジュールをカレンダーの横に貼ってるくらいで、他は何にもしていません。リビングでテレビを観る、食事はダイニングで、お風呂とトイレは何をするところか、特に張り紙もしないまま理解し、ボンズの名前も貼っていない引き出しから自分の服を出して着替えています。

これは日々の積み重ねでボンズが身に付けたもので、人より見に付くまでに時間はかかったかもしれませんが、自分で考えて行動しているのだということがよくわかります。

ハハがずぼらでも自閉っ子は育つ!といういい前例になるだろうと自虐的に考えていましたが、そうでもないのかもしれません。
家は、くつろげる場所、明日への活力を蓄える場所でありさえすればそれでいいのではないかと思えて、非常~~に救われました!

そして、著者の活動も、今の自分とシンクロして、とても参考になり、応援したいです。

久々の☆5つです!!


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プロフィール

こじまる

Author:こじまる
H17年6月生まれの長男ボンズ。
自閉症と最重度知的障害を併せ持つ中学2年生。

3才から小集団+個別の療育を受け、
4才から加配付保育園で過ごし、公立小学校の特別支援学級を卒業。
中学からは特別支援学校に転籍。
週に5日放課後(等)デイサービス併用。

「自閉症」はおろか「発達障害」を知らなかったハハこじまると、ボンズの無限の可能性を心酔するチチ、高3の姉コッコ、小6の弟チビスケの5人家族。

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