『自閉症だったわたしへ』
Category : うちの本棚
自閉症特有の症状、オウム返し、睡眠障害、自傷の謎
怖い! 怖すぎる。
くり返す動作、
オウム返し、
偏食、
触られることを嫌い、
夜眠らず、
1人で声を上げて笑い転げ、
モノをかじったり、頬ずりしたり、
そして、自傷したり…
自閉症特有の症状と上げられるさまざまの所作を、
この本ののっけからあげられ、そしてその理由?とも言うべき心理が語られています。
ボンズが床にひっくり返ったり、
そこら辺を舐めまくったり、
手を握ってぎゅっと力を入れていたり…
とにかく、謎だった全てが語られていて、
怖くて、「こんな本知らなければ良かった!」
と思いました。
翻訳本なので読み終えるのに苦戦、でも自閉症者の言葉は万国共通か?
翻訳された本は、「星の王子様」くらいしか読んだことがありません。
ハリー・ポッターすら未挑戦。
だって、読み終えられないんですよ。
やっぱり文章の流れに癖があるし、
文化や背景がわからないから、理解できないことの連続で、
読みきる気力が萎えてしまうんです。
ですがこの本は、
怖い怖いといいながら、読みづらいな~と思いながらも、
時間を見つけては食い入るように読み終えてしまいました。
正直おそろしくなってしまったので、
「こりゃおススメできないな」
と思っていたのですが、
最後に、自閉症の言葉として、さまざまな行動、行為の意味が挙げられています。
息子から語られることはないだろう、自閉症者特有の症状の理由とは?
激しいまばたきのくり返し、
明かりをつけたり消したりすること、
くり返しモノを落とすこと、
飛び降りること、
片足ずつに体重をかけて体を揺らすこと、
頭を打ちつけたり、自分の手を握ったり、笑ったり…と20項目。
ここまで読み進めたら、
別の気持ちが芽生えてきました。
ドナ・ウィリアムズさん、すごい。
そして、書いてくれてよかった。
この本に出会えて良かった。
全てがうちの子に当てはまるとは思わないけど、
自閉症者は、想像もつかない感覚の世界にいるとは聞いていたけど、
それがどれほどなのか、
わからなくても、想像を馳せることができるようになりました。
興味ある方は、ぜひ。
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テーマ : 発達障害(自閉症、アスペルガー、LD、ADHD、発達遅滞)
ジャンル : 育児